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ビットコイン情報局

ビットコイン: よくある質問と答え

仮想通貨 @ wiki のほうが良さそうですが、セカンドオピニオン的にどうぞ。

安全???

ビットコイン取引の暗号技術は既存のシステムと同等以上なので、ビットコインのシステムが破られるときには、ほかの銀行口座やFBIは既に突破されているだろうと言えるほどに強固です。

しかし取引の仕組み以外のところに危険はたくさん潜んでいます。 まず取引相手の確認は重要です。クレジットカードでは誰が誰に支払ったかを監視しているため、不正な取引はあとでキャンセルできる場合がありますが、ビットコインには管理者はいないので一度行われた取引は元に戻りません。

また財布の管理にも注意が必要です。たとえば、テレビでアナウンサーがビットコイン購入を伝えたとたんにお金が盗まれる事件がありました (yahoo.com)。秘密鍵がQRコードとして画面に映されてしまったためです。

財布は「アドレス (Bitcoin Address)」と「秘密鍵 (Private Key)」と呼ばれる2種類の文字列(またはQRコード)さえあればコンピュータ間での移動ができますが、秘密鍵のほうを他者に知られることは盗難に直結します。実際に見られなくとも、コンピュータウィルス等によって情報を勝手に送信されることもあります。そのため秘密鍵は暗号化して保存しておくことを強くお薦めします。

いっぽうで秘密鍵のバックアップがないとコンピュータが壊れると同時にビットコインが失われてしまいます。Truecrypt などで暗号化して外部ドライブやクラウドに保存しておくのが良いでしょう。財布をオンラインで管理するサービスも増えてきています。

送金先アドレスを間違えたらどうなる?

アドレスにはチェック機能があって、あるルールに沿った文字列しか有効なアドレスとみなされません。そのためアドレスを打ち間違えても、不正なアドレスとして却下されます。しかし43億分の1の確率で誤入力したアドレスが受理され、知らない宛先に送金されてコインを失うことはあり得ます。(宝くじ1等賞よりはるかに小さな確率です。)

ビットコインの発行数は?

現在の発行数は約1200万 BTCで、2013年12月時点では、およそ100億ドルに相当します。 (bitcoinwatch.com)

ビットコインの単位は?

ビットコインの単位は小文字で bitcoin または省略形の BTCが使われます。 ビットコインの最小単位は、1億分の1ビットコインです。この最小の単位はサトシ(satoshi)と呼ばれます。千分の1ビットコインである mBTC(ミリビットコイン)の単位も、よく使われます。

1 BTC = 1,000 mBTC = 100,000,000 satoshi

現在のビジネス取引額ってどれくらい?

ビットコインを使った商取引は、全世界で1時間に約2000回。2013年の総取引額はおよそ1億ドルです。

誰がたくさん持ってる?

誰がどれほどビットコインを所有しているかは不明ですが、最大の残高を持つアドレスはFBIの管轄にあります。2013年10月にブラックマーケットから144,000枚のビットコインを押収したためです。

rt.comの記事

FBIに押収されたビットコインアドレス

同じく押収されたSilkroad所有していたアドレス

発行数は増え続けるの?

ビットコインの発行数はマイニング(採掘)によってのみ増えます。2014年1月時点での発行数は、平均して10分ごとに25 BTCです。採掘量は4年ごとに半減するよう決められているため、発行数の上限とされる 2100万 BTC に徐々に近づくものの、これに到達することはありません。

ビットコインでインフレ、デフレ操作ができるような機関はないの?

中央銀行は存在せず、決まった通貨量が供給されることが決まっているだけなので、経済操作はありません。 供給量は徐々に減っていくため、ビットコイン経済は将来的にデフレ傾向にあります。

もしマイナーが仕事を辞めたらどうなる?

すべての取引記録は、マイナーの発掘作業によって P2Pネットワーク上で管理・認証・追加されています。そのためマイナーがいなくなれば ビットコインはその基盤を失い取引不能になります。しかしマイナーが減るとで総計算力も減り、それに応じて採掘の難易度が下げられるため、採掘のインセンティブは上がることになります。

ビットコインが国の貨幣に代わることはあり得る?

中央銀行を通じて貨幣量をコントロールすることは、国家の重要な機能のひとつとみなされているため、一国がその権利を放棄してBiitcoinに乗り換えることはまず考えられません。しかし独立行政地区や自治区、難民キャンプなどの小さな社会においてはありえます。

関連する企業ってどんなのがあるの?

ビットコインに関連する企業には、主に以下のものがあります。

  1. 為替取引所/両替所 (Mt. Gox, Huobi, Coinbase, etc)

  2. 電子取引システム (BitPay)

  3. ウォレットサービス (Blockchain, Coinbase)

ビットコインを受け取る企業・団体はどういうものがあるの?

  • 有名どころ

    • WordPress.com

    • The Pirate Bay

    • Reddit

    • The Internet Archive

  • オンラインストア

    • Overstock.com (大手。2014年1月から。)
  • 各種アダルトサイト

    • porn.com

Top 10 Bitcoin Merchant Sites

ビットコインのような貨幣には他にどのようなものがありますか?

ビットコインのほかにも、多くの暗号通貨(cryptocurrency)が存在します。 たとえばこちらのデータによれば、 2014年1月21日時点でのマネーサプライは、以下のようになっています。 昨年12月に作られたばかりで柴犬がシンボルの Dogecoin が急激に伸びています。

ビットコインがほかのバーチャル貨幣より優れている点は何?

ペイパルやセカンドライフ通貨などと大きく違うのは、取引確認が中央(銀行や運営会社)によって管理されることはなく、ユーザーの集合体によってなされる分散型であることです。

政府によるビットコインに関する対応は?

日本は様子見です。2013年12月の日銀の黒田総裁の発言では、「私どもも大いに関心を持っている」「各国の中央銀行も正直言って、その動きを注視している」「日銀も金融研究所を中心に十分、調査、研究をしている」。ブルームバーグの記事

中国: 人民元の国外持ち出しなどを嫌い、取引所やオンライン販売に圧力

台湾: ビットコインATMの設置を阻止

アメリカ: 上院議員による受け入れ発言。議院レポートではUSドルへの脅威の可能性を議論

ドイツ: 中央銀行総裁が、投機的で十分に気をつけるべきと警告

インド: 為替取引所に警告。のちに仮想通貨は合法との発表

シンガポール: 不干渉の姿勢。課税のガイドラインを提示。

参照: 各国の対応表

取引所によって値段が違うのはなぜ?

市場が複数あるときに品物の価格差が発生するのは避けられませんが、品物を市場から市場へ移動させることで稼ぐ裁定取引 (アービトレージ)によって、価格差は解消される傾向にあります。

しかしビットコインにおいては、(1)為替変動が速いこと、(2)市場間のお金の移動に時間と手数料がかかること、の2点により裁定取引が難しくなっています。とくに大手のMt.Goxでは、現在USドルの引き出しに手数料と時間がかかるため(アメリカ政府の差押えによる打撃と言われています。)他との価格差が大きくなっています。

どの取引所を使えばいい?

日本に本拠を構える大手取引所 Mt. Gox では日本円でビットコインを 買うことができます。しかしアカウントの認証に1ヶ月以上ほど待たされるようです。 また個人取引を提供する場として Localbitcoins があります。 私個人は USドルで CoinbaseBitfinex を利用しています。取引の規模は、中国のHuobiが圧倒的です。USドルでは、BTC-e や Bitstampが多いようです[チャート]。

取引きするときの注意点は?

クレジットカードと違い、あとで取引をキャンセルすることができません。取引相手が行方をくらましても、送金先を調べることもできません。送金先の身元をきちんと確認してから取引を行うのが良いでしょう。

ウォレット(財布)とは何?

秘密鍵と公開アドレスのペアの集合です。ソフトウェアや、オンラインサービスを利用して管理します。

アドレスをたくさん持っていて大丈夫?

財布にはアドレスを複数持つことができ、取引のたびにアドレスを生成することが推奨されています。[要拡張]

買い物をするときにビットコインばかり使ってるとたくさん持ってるのがばれない?

アドレスをいくつも生成することで、blockchain.info などで支払い総額を簡単にチェックされるということは防げます。しかし匿名性という点では完璧ではないことがセキュリティ専門家に指摘されています。ソース

私でもマイニングしてビットコインを貯めることができる?

マイニングはコンピュータさえあれば可能で、マイニングのための様々なソフトウェアが無償で公開されています。しかし専用の機械を使わない限り、儲け分よりも電気代のほうが高くついてしまいます。

簡単にマイニングのやり方を説明して

Windows/Mac/Linux用、Androidアプリとしてマイニングのできるソフトウェアはいくつも存在します。GUI付きのものでは GUIMiner (Windows)、MacMiner (Mac OS X)などがあります。マイニングは個人で行うことも可能ですが、プールと呼ばれる集団で採掘されることがほとんどです。これは儲けの変動を抑えて、計算量に応じた報酬を受け取れるようにするためです。プールの参加にはネット登録をしてアカウントを取る必要があります。マイニングは、自分のビットコインアドレスまたは、プールURL・アカウント名・パスワードを入力することで始めることができます。

主要なプールの一覧はこちら

マイニングで稼ぐためには、実際のところ ASIC (adaptive-specific integrated circuit) と呼ばれる専用計算機が必要で、一般のパソコンではGPUを活用しても電気代ほどしか出ません。

簡単に取引の仕組みを説明して

  1. 送り手が、受信側アドレス、金額、手数料を設定します。
  2. ビットコインクライアントがトランズアクションIDを生成、送金情報と共にP2Pネットワークに流します。
  3. マイナーは手数料に応じて取引の優先順位を決め、同じ時間帯の取引をひとまとめにします。
  4. 取引群はマイニングによって新しいブロックがつくられるときに、ブロックのなかの記録として固定化されます。
  5. ブロックが更に伸ばされるにしたがって、ブロックが正規のものであることが確認されます。(取引から6ブロック(約1時間)で確認を終了することが多いです。

なお、取引に第3者による騙りが介在しないという確認(認証)は、ブロック作成時に公開鍵認証という方式を使うことで行われます。公開鍵認証のしくみは、こちらのYoutubeビデオが参考になります。

なおネットワークに流れる取引情報は、たとえば blockchain.infoで確認できます。

ビットコイン財団 (Bitcoin Foundation) ってなに?

サトシ・ナカモトによって開発がはじめられたソフトウェア Bitcoin-Qt のメイン開発者を中心とするグループで、bitcoin.orgの運営組織です。bitcoin.orgによると、ユーザーの啓蒙、ビットコインの正しい説明、ネットワークにおける出来事の掲示、などの活動があるようです。